東川町を舞台に持続可能な自然体験活動を行っている「NPO法人大雪山自然学校」代表理事の荒井一洋さん

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北海道東川町を舞台に、持続可能な自然体験活動を行っている「NPO法人大雪山自然学校」代表理事の荒井一洋さんにお話しを聞いてきました!

東川のお祭り参加中!

1977年北海道北見市で育った荒井さん。山岳部出身の父親の影響で5歳から登山&山岳スキー&自転車などバリバリのアウトドア生活。幼稚園の時に、オホーツクのサイクリングイベントで父親に背負われて200㎞完走の伝説をつくり(自分で走っていませんが。。。)、6歳の時は、自ら走って完走という幼少時代を過ごしました。

小学生の時に札幌に引っ越して来てからも、家族で支笏湖まで自転車で行ってBBQをしたり、ツールド北海道に市民参加するほど自転車に熱中した少年時代でした。

高校生の時、荒井さんに最初の転機が訪れます。外国人の友人からニュージーランドの話を聞いていて「どうしても世界が見たい!」と、休学してニュージーランドの高校に留学してしまいました。

当初は1年で帰る予定でしたが「ニュージーランドが楽しすぎて。。。札幌の高校を退学して、そのままニュージーランドの高校を卒業しちゃいました」。そして、海外の高校卒業だと日本の高校卒業資格を得られないので、「そのままニュージーランドの大学に入学しちゃいました」。

ニュージーランドの自然や人に魅了された荒井さんは、自然公園・レクレーション・観光学部で国立公園管理を専攻します。「当時の日本では国立公園関係は農学部造園科や生物・生態学=理系ですが、ニュージーランドでは国立公園は人が楽しむところ=レジャーの視点なんですよ」。

仲間達と森の温泉♪

大学時代はレクリエーションマネージメントやツーリズムも学び、ニュージーランドの先住民族「マオリ」のグループに入って、先住民族の大切さを学んだり、「多国籍5人組でシェアハウス生活をしていたので、これが素晴らしい国際交流経験になりました」。

シェアハウスの仲間達

インターンシップでも、世界トップクラスのニュージーランドのラフティングコースでガイド技術を習得したり、バックパッカーが集まる宿で働いたり、ニュージーランドでは貴重な人生経験がたくさんできたそうです。

インターンシップ ラフティングガイド

国立公園管理を卒業した学生の多くはパークレンジャーになっていて、荒井さんも卒業後は日本の環境省に入って、国立公園の自然保護官になりたかったそうです。

「北海道に戻って恩師に相談したところ、NPO法人ねおすを紹介されて、面白そうだったのでボランティアとして関り始めました」。ねおすは、北海道内の自然体験活動や自然体験型環境教育に係わる人材育成などに優れた組織で、荒井さんは、山岳ツアーのガイドや子供キャンプのサポートをして、色々と経験を積んでいきます。

その後、直ぐに荒井さんに運命的な転機が訪れます。

「東川町で旭岳ビジターセンターを拠点とした事業があるんだけど、荒井君やる?」

「やります」と即答!

ねおすに関わり半年で運命の地「東川町」に赴任しました。「旭岳ビジターセンターでは顧客ニーズを知ることができ、ガイドとして旭岳や東川の自然を知ることができ、子供キャンプで住民の人となりや得意を知ることができました」。

旭岳自然保護監視員

そして、地元の皆さんとの交流を通じて、東川町の皆さんと将来を一緒に考えたい、と思うようになった荒井さんは、東川に自然学校を立ち上げる事業計画を書きました。

当時のねおすは道内各地に自然学校を展開していて、ねおすの一事業部として「大雪山自然学校」を立ち上げました。

ねおすに入ってわずか1年後のことです。

「初めは、全く集客出来ませんでしたが、東川町が私達に期待してくれて、環境教育推進事業を依頼してくれて、私達を応援してくれました。東川町の人は本当にいい人ばかりでした。当時の僕はかなりモラトリアムでしたが。。。この地に住んでみて、自分の居場所を探してまわるより、自分の居場所を東川町に作りたいと思ったんです」。

姿見池

そして、荒井さんは東川町に来て1年で定住を決断したのです。

※ねおすは2016年に役目を終え解散。大雪山など各地の自然学校は独立して、現在も各自然学校はお互いに連携する仲間達です。

『自然体験活動を全ての人達へ、そして日常へ』。大雪山自然学校のビジョンです。

大雪山自然学校では、「森のようちえん」をスタートして、子供から大人まで参加できる子供キャンプやエコツアー、そして障害を持った全ての人達も参加できる自然体験活動が日常的にある状態を作っています。

森のようちえん

「つまり“住んで良し”の地域づくりです。これを、観光で訪れた方にお裾分すれば “日常の暮らしの一部” なので誰もが無理なく楽しみながら携われます。住民が生き生き暮らしている町にこそ旅行者は訪れます。 “住んで良し、訪れて良しの町づくり” を目指しています!」。

もう一つは、近年増加している外国人旅行者や、アウトドア好きな人が楽しめるコンテンツを作り、収益化を図り、その収益を地域内で循環させること。「例えば、登山道整備などのアウトドア観光に必要なインフラ整備に活用します。観光インフラに投資をしないと地域の未来はないと思います。お客様もこの取り組みを知れば、きっと私達に共感して、東川町に来てくれると信じています」。

荒井さんは、北海道アドベンチャートラベル協議会の会長として、日本エコツーリズムセンターやアジアエコツーリズムネットワークの活動を通じて、北海道全域の支援も積極的に行っています。

荒井さんの夢は、「高齢者向けシェアハウスを考えています。そして空いた家を貸し出して、高齢者の方が家賃収入を得られる=事業経営者になってもらうんですよ。高齢者の方の経験を活かしてもらって(昔、山の仕事をしていた人は林業体験など)、仕事として森のようちえんで教えてもらっています。高齢者の方は、生きがいも収入も得られ、元気に活動することで、行政の福祉予算も減るし、高齢者の方が手伝ってくれるので、保育士の方も休めて皆が幸せなんです」。

「空き家が活用できれば昔からある家が残り景観も維持できて、地域の価値が高まれば移住者も増えて、そんな魅力的な町に旅行者は来たくなる。そういう循環を東川町に作りたいんです!」。荒井さんは、「僕らが住みたい地域をつくり、自然と価値が高まっていく状態にすること」が、使命だと言います。

荒井さんと一緒に、東川町の暮らしと大雪山国立公園の自然を体感してみませんか?

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