美瑛町、白金地区の森を歩く〜春の原生林フォレストウォーク

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「森歩きの中でもっとも快適な季節は新緑のころなんです」。地元ガイドの声に納得。虫がいなく、ササヤブを気にすることもなく自由に歩ける季節。大雪山国立公園の森を、さわやかな風を感じながら深く自然を楽しみます。

集合はオープン1周年を迎える新しい道の駅びえい「白金ビルケ」内のカウンターです。

車に乗り込み約10分。途中、広大な町営白金牧場越しに雪を残す急峻な十勝岳連峰の大パノラマと、芦別岳や夕張岳といった道央の山々を眺めながら移動。森の出発地点となる、美瑛岳と美瑛富士の麓にあたる小松原保護林へ到着します。

この森はエゾマツやトドマツといった針葉樹と、ダケカンバなどの広葉樹が入り混ざっています。その上、十勝岳の噴火による泥流の影響を受けた場所と受けなかった部分とがわかる貴重なエリア。その理由を植生からネイチャーガイドが解き明かしてくれます。

森に入って少し歩くと、通称「エビフライ」と呼ばれるエゾマツの実がたくさん落ちているのを発見。エゾリスのかわいい写真を見せながらその習性をおしえてくれます。

ある場所では、きれいに一列に並んで木が生えています。自然界でなぜ直線なのか。「倒木更新」という自然ならではのルールに参加者一同、納得の表情。

さらに耳をすませば、ウグイスのきれいな鳴き声や、クマゲラが枯れ木をつついて落とした大量の木くずに参加者一同、驚きます。

少し歩くとからだが汗ばんできます。そんな時、残雪の上を流れる涼しい風はまさに天然のクーラーのような風。着るもので温度を調節しながら、快適な森歩きになります。

ツアー後半のハイライトは、噴煙あげる十勝岳が見える場所へ。間近でみる山は迫力があります。

ガイドから、「ここは火山があることで見ることができる特殊なエリアです。自然による再生の森を観察することができるのです」との説明になるほど。

案内はネイチャーガイドの小倉博昭さん。小倉さんは1958(昭和33)年、東京都生まれ。学生時代は海洋生物について学び、ハングライダー好きのアウトドア派でした。

大学卒業後は科学技術計算のソフトウェアハウスで約10年プログラマーとしてサラリーマン生活を送った後、たまたま募集していた富良野市のアウトドア会社に応募。北海道に移住してネイチャーガイドとして活動を開始しました。

その後、会社のセンター長を務め、のれん分けするかたちで2002(平成14)年、美瑛町の白金温泉で「美瑛・白金ネイチャークラブ」を設立。すばらしいフィールドを活かしたエコツアーを実施してきました。

説明するガイドの小倉さん

北海道アウトドア資格の「自然ガイド」をはじめ「山岳(夏山)ガイド」資格など、数々の資格を有しています。

次世代にいろいろなノウハウを伝えたいと思い、2019年から(一社)丘のまちびえい活性化協会のメンバーとなり活動しています。今後はガイドの育成事業などを通じて、アウトドアガイドを増やそうと奮闘しています。

小倉さんは「ちょっとリラックスしたい人に参加してほしいですね。森の中は森林浴といっていやしの効果もあります。人工物がほとんどない環境で、森の風・音・香りといったものを感じてほしい」と話します。

そして、「火山の恵みでもある白金温泉にもぜひ入ってゆっくりしていってほしいです」と。

オープンして1年の新しい道の駅。アクセス道と駐車場が新設され、より一層近くなった観光名所「青い池」もあわせてお楽しみください。

 

森の中には「知らなかった」がいっぱい! 春の原生林フォレストウォーク

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